その昔昭和の時代は、容器といえばガラス瓶でした。ジュースもガラス瓶で、専用の自動販売機がありました。どの学校給食の牛乳もガラス瓶で、給食当番で牛乳係は運ぶのが重くて人気がありませんでした。
平成令和と、軽くて扱いやすい合成樹脂(プラスチック)が普及し、コンビニにはなかなかガラス瓶のジュースは売っていません。ほとんどがペットボトルです。学校の給食の牛乳も紙パックが主流となりました。
そんな効率や利便性が追及される令和時代。そんな時代だからこそ、ガラス瓶の持つ良さが再確認できる気がします。それぞれガラス瓶が使われるシーンからその良さ、ガラス瓶を使うメリットを探っていきましょう。
なぜプリンの容器はガラス瓶が多いのか
高級プリンの容器はガラスであることが多いです。その理由に迫っていきましょう。
おいしくなるから
ガラス瓶に入ったプリンは先駆者として「モロゾフ」のプリンがありますが、ホームページの中でそこにいきついた理由が明記されています。ガラスを使うと、内部にゆっくりじわじわと熱が伝わり、全体に均一に熱が加わるのです。そのため、おいしいプリンが出来上がるのです。
特別感と宣伝効果
もう一つの理由はデザインです。ガラス瓶に入っていることで特別な高級感が演出できます。これはプリンに限らず、飴玉などもガラス瓶に入っているものは特別感があります。
プラスチック容器は捨ててしまうのに、ガラス容器だとついついそのデザイン性から手元に残しておきませんか?そういう意味ではそのお菓子やお店の宣伝効果にもなります。
なぜお酒を提供するお店のお酒はガラス瓶なのか
お店でビールやジュースを頼むと、ガラス瓶のものが出てくることがあります。その理由に迫っていきましょう。
雰囲気が出る
第一の理由は雰囲気が出て、おしゃれに見えるからです。外国産のものなら、なおさらおしゃれ感を演出できます。瓶のまま提供しても嫌な感じがしないというメリットがあります。
未開封なら長期保存ができる
また、実用的な面でいうと、ガラス瓶は長期保存に向いている容器です。瓶の回収をしてもらえば、安く卸してもらえるということもありますが、それ以上に長期保存がきくという点はお店としてはありがたいです。
なぜ保存瓶はガラス瓶が人気なのか
自家製梅酒やピクルス、さらに買ってきた駄菓子、さまざまな食材の保存にガラス瓶が人気なのはなぜでしょうか?メイソンジャーは保存用だけでなく、飲み物を入れて提供するなどかなり高い人気を誇っています。
透明度が高い
プラスチック容器より透明感が高く中身がよく確認できるという利点があります。透明度が高いと、中身の状態が確認しやすい、さらに後に述べるおしゃれ感が増します。
保存力が高い
なによりもこれが一番重要視されるメリットです。密閉性が高いのでカビや乾燥から食材を守ることができ、長期保存が可能です。さらに、長期保存してもプラスチック容器と比べて、色や匂いが容器に移りにくく使いまわすことができます。
おしゃれ感・そのままが絵になる
まさにメイソンジャー人気はここに理由があります。Instagramなどの普及から目に見ておしゃれなものに人気が集まる傾向にあります。保存瓶をガラス瓶にすることで、そのままインテリアにもできるのです。
衛生面も
耐熱ガラス製を選択すれば、ガラス瓶はそのまま煮沸消毒ができます。また、ガラスそのものが自然劣化したり錆びたりしないので、中身も衛生的な状態に保てます。
なぜ香水の瓶はガラス瓶なのか
香水やエッセンシャルオイルはガラス瓶に入っています。ここにも何か理由があるのでしょうか?
品質保持に最適
香料や香水は熱や酸素に弱い性質です。ガラス瓶は先にも上げたとおり、ガラス自身が自然劣化することがありません。また、熱が伝わりにくい性質でもありますし、酸素を透過させない性質です。香料を保存するには最適なのがガラス瓶なのです。
美しさと高級感を演出
やはりその透明性と重厚性は高級感を演出します。ガラス容器をデザインするだけでその香水の顔になります。
なぜジャムはガラス瓶が多いのか
ジャムの保存容器にもガラス瓶が使用されています。その理由にも迫っていきましょう。
長期保存が可能
自然素材を大事にしているジャムほどガラス瓶に入っています。そのまま加熱殺菌できるのでカビが発生しにくくなり長期保存が可能です。
高級感の演出
ガラス瓶に入っていると高級感が出ます。でもジャムの場合はそれよりも密閉性も高いので保存力を重視してガラス瓶であることが多いでしょう。
なぜ夏のラムネはガラス瓶から変わらないのか
夏の風物詩ラムネ。ビー玉の入ったガラス瓶が良くて、ついつい買ってしまう方も多いのではないでしょうか。昔から姿が変わらないのにも理由があります。
清涼感とノスタルジックを演出
ガラス瓶であることで清涼感が出ます。夏のイメージにぴったりな飲み物を演出できるでしょう。また、どこかなつかしいノスタルジックな印象を与えます。味ではなくその昭和時代を思わせる雰囲気についつい買ってしまう人も多いのです。
実はおいしい
飲み物そのものが同じでもペットボトルよりガラス瓶のほうがおいしいものです。一つはその口当たり。飲み口が優しいので味の感覚を邪魔しません。また、匂いや味を逃がさず、容器の匂いや味も移らないので品質を保持できるのです。
まとめ
以上、それぞれの用途でガラス瓶が愛される理由からそのメリットを探ってきました。ガラスは保存性が高い、中に入れた食材の味も邪魔しないなど実用的にも優秀な面が多いだけではなく、環境にも優しいのです。
また、天然素材なのでリサイクルが可能です。これを機に、ガラス瓶の良さを見直してみてください。
晃和硝子株式会社ではさまざまな用途でお使いいただけるガラス瓶を用意しております。オーダーメイドも承っておりますので、ご入用の際は一度お気軽にご相談ください。