世のなかには瓶詰めの商品が数多く販売されていますが、最終的に空き瓶となった際にそのままリサイクル、あるいはゴミとして廃棄してしまっている方がほとんどではないでしょうか。しかしガラス瓶には簡単にできる、さまざまな活用法があるのです。
そこで今回は使わなくなったガラス瓶の活用方法について、代表的な4つをご紹介していきましょう。
調味料入れ
ガラス瓶は元々長期保存に向いている容器であることが、魅力のひとつでもあります。ジャムなどでメイン容器として使用されていることも、その特徴を活かしているためです。ガラス瓶は温度変化や酸化に対して、耐性をもっています。長期間保存していたとしても黄ばみなどの劣化がなく、直射日光などでも変形することはまずないのです。その特徴をそのまま活用する方法のひとつが、「調味料入れ」でしょう。
ガラス瓶は基本的には透明のため、どの調味料が入っているかがひと目でわかりやすくなります。市販の調味料そのまま使用することに問題はありませんが、メーカーや調味料の違いによって容器の形状やサイズなどはバラバラのため、統一感はありません。
しかし不要になったガラス瓶は普段から使用している商品の空き瓶でしょうから、いずれ統一されていくことでしょう。キッチンに並べて使用し、冷蔵庫のなかで保管するとしても同じ瓶で統一されていれば、見た目にも美しくなります。
ガラス瓶のなかに入れられるものは、調味料だけではありません。ドライフルーツやドレッシングなどのちょっとした食材なども、入り切るサイズ感のものであれば問題ないのです。
消臭剤
消臭剤といえば、通常市販されているものを使用するという認識かもしれません。しかし実は、簡単に手作りできるのです。
どのご家庭にも保冷剤がひとつはあるのではないでしょうか。保冷剤には高吸収性ポリマーが含まれており、その性質によって消臭剤としての役割を果たすのです。注意してほしいのは、凍らせたときにカチカチに固くなるタイプの保冷剤を使用することです。凍らせても固くならないタイプの保冷剤には、有毒性のある成分が含まれているため、誤って口にしたときに危険ですので避けましょう。
保冷剤の容器として、ガラス瓶を活用できます。まずは容器として劣化することがないので長期使用に向いていることと、匂いが移らないので消臭剤に吸着した匂いが容器にもついてしまうことがないためです。そしてなにより、見た目としても美しいことがあげられることでしょう。
作り方は簡単です。きれいにした使用済みガラス瓶と、保冷剤を用意しましょう。後はガラス瓶に常温に戻したことで、ぷるぷるとした状態になった保冷剤を入れるだけです。蓋を締めた状態で使用したい場合には、あらかじめ蓋にいくつもの通気孔を開けておけば大丈夫です。後はトイレや玄関、リビングなどの匂いが気になる場所に設置するだけとなっています。
リードディフューザー
リードディフューザーというのは、ガラス瓶を使った芳香剤の一種です。欧米で流行した後に、日本にも人気を博しました。ガラス瓶に芳香剤を満たし、そこへラタンと呼ばれるヤシ科の植物を加工したスティックを数本指すことによって、スティックが芳香剤を吸いあげ部屋中に香りを充満させるという仕組みです。
ほかの芳香剤との違いとしては、スティックの本数で香りの強さを調整できる点があげられるでしょう。香りが弱くなってきた場合には本数を増やし、弱めたいときには本数を減らすことで、部屋の香りを常に好みの状態にできるのです。
芳香剤を入れる容器は、ガラス瓶を使用します。ほかの容器と違い匂いが移らないという性質により、途中で香りを変えたいと思った際にも、一度ガラス瓶をきれいに洗いさえすれば使い回すことが可能なためです。またリードディフューザーには、インテリアとしての側面もあります。ガラス瓶のもつ透明感が重要なことも、理由のひとつといえるでしょう。
不要になったガラス瓶がある状態でしたら、後は芳香剤とスティックとなるラタンを用意するだけです。ラタンは雑貨店でよく扱っているものになりますので、簡単に手に入れられることでしょう。それよりも重要となるのが、芳香剤です。どの芳香剤を選ぶかによって香りが大きく変わりますので、お気に入りの香りをみつけるとよいのではないでしょうか。
キャンドル
ガラス瓶をオシャレに活用するのであれば、「キャンドル」がおすすめです。多く設置することで間接照明のように、やわらかい光で室内を演出できます。市販のキャンドルはどれもオシャレで素敵なものばかりですが、手作りキャンドルも同様に、オシャレに仕上げられるのです。
手作りキャンドルを作るのに必要となるのは、ロウソクだけです。市販のロウソクを手に入れたら、ボウルなどに必要な量だけ入れます。後はそれを鍋で湯煎しましょう。このとき直接鍋に入れて溶かすのは、発火する恐れがありますのでやめましょう。溶けたロウソクの液体をガラス瓶に詰め、割り箸などを使って着火部分となる紐を中心に配置したら、後は冷却するだけです。
溶けた状態のロウに対して、細かくしたクレヨンを混ぜることで色つけもできます。さらにアロマオイルを混ぜるとアロマキャンドルにもできますので、好みに応じて変化をつけてみるのもおもしろいかもしれません。
まとめ
使わなくなったガラス瓶は今回ご紹介した活用法によって、実用的なものとして復活します。また使わなくなったものでなくても、ガラス瓶であれば同じように活用できるのです。
晃和硝子株式会社ではさまざまな用途別のガラス瓶制作を行っており、オーダーメイド瓶作成も承っております。個人の方でも業務用価格で購入いただけますので、ぜひ一度お問い合わせください。