オーダーメイドのガラス瓶制作の流れとは?詳しくご紹介

オーダーメイドのガラス瓶制作の流れとは?詳しくご紹介

世の中には数多くのガラス瓶が存在しており、サイズや大きさなどが細かく異なっています。しかし、そのいずれにも該当しないオリジナルの形をしたガラス瓶を制作したいと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、オーダーメイドでのガラス瓶制作の流れについてご紹介します。

ボトルデザインを考える

まずはガラス瓶をどのような形状にしたいのかデザインするところから始まります。既製品ではなくオーダーメイドで制作をお考えという時点で、なんらかの構想が頭の中に浮かんでいるのではないでしょうか。それを具体的にデザインしていくことになります。

その際に明確にしておくべきは「ポイントはどこなのか」ということではないでしょうか。奇抜なデザインは見た目にはいいかもしれませんが、機能性が乏しくなってしまいがちです。

もちろん観賞用ということであれば見た目重視で問題はありませんが、何かしら中身を入れる容器として使用するのであれば、そのデザインにする理由は明確である必要があるでしょう。曖昧な理由では使いにくさが出てきしまうかもしれません。

ポイントが明確であれば、それを軸に据えた上でこれまでにないデザインをしていくことになります。ボトル単体としての形状はもちろんのこと、ラベルを付けることで印象は変化しますので、そのイメージも重要です。

また、ボトル自体の色付けの有無も考えなければならないでしょう。たとえば、液体を入れた商品のためのガラス瓶であれば、液体そのものの色が何色であるかによって、透明のままあるいは色付けすると良いなどが決まります。あるいは食品など好きなものを入れるためのものであれば、やはり透明であるほうが汎用性も高いかもしれません。

デザインを伝えた上で設計

デザインが固まったらまずは設計作業となります。デザインはあくまでも見た目のものですので、実際に設計してみると、中身を入れたときにバランスが悪くなり、少しの刺激で倒れてしまうようなものだったということも考えられます。どのような使い方をするにしても、ガラス瓶には安定性が求められるので、そうした最低限抑えるべき部分がクリアになっているかも含めての設計となるのです。

また、ガラス瓶の容量も設計段階で決めることになります。デザインをする時点では、そのデザインにしたガラス瓶の内容量がどのくらいになるのかは想像ができないでしょう。むしろ、内容量とデザインは要件として決まっていることが多いので、決めたデザインで望む内容量にした場合にガラス瓶がどの程度のサイズ感になるのかを、まず知る必要があります。

それで問題なければいいのですが、場合によってはガラス瓶がかなり大きくなってしまう可能性も出てきてしまいます。その場合には、内容量とデザインのいずれかを見直す必要に迫られるかもしれません。

ガラス瓶はそれ自体それなりに重量があるため、サイズが大きくなってしまうと持ち上げることが難しくなってしまう恐れもあります。デザインと内容量だけでなく、中身をたっぷりと入れた状態での全体重量がどのくらいになってしまうのかということも、念頭に置くといいのではないでしょうか。

サンプル・金型作成

デザインと設計がまとまり次第、サンプル作成となります。イメージ画像や設計書などで問題ないと思えたとしても、実際に完成した実物を見て初めて問題点や改善点に気がついたというのはよくある話ですので、そのためにもサンプルによって実際の感触を確かめることは大切です。

実際に設計書通りにガラスで制作することもあれば、近年では技術の進歩によって3Dプリンターで容易にモックの作成が可能ですので、そのいずれかで実際に手にとって確かめられます。修正を加えることでまた新たに修正すべきポイントが出てくることもあるため、サンプルを作っては修正点を見つけてまた修正という繰り返しになるでしょう。

サンプルをもとにした改善が済み、これで問題ないという状態になったらいよいよ金型作成です。金型というのは、製品を大量生産するためには欠かせないものです。

通常であれば手作業で地道に同じものを作ることになりますが、いくら同じように作ったと思っていても、手作業であるために実際には微妙に異なるものになってしまうことがあります。また、時間や手間などのコストも高くなってしまうでしょう。

ところが設計書通りの金型を作成することによって、後はその金型に対して材料を流し込み加工するだけで必ず同じ製品を作ることが可能です。これによって機械での大量生産も可能ですので、納期も短くなりますし、大幅なコストダウンとなるのです。金型が完成したら、後は製造をするだけの状態となります。

製造〜納品

ようやく準備が整いましたので、完成した金型を使って大量生産をすることになるでしょう。ここまでくれば後は発注数に対して最短納期で製造するだけです。職人が手作りで仕上げる工芸品とは異なりますが、高いクオリティのガラス瓶を短い納期かつ低コストで仕上げられる体制となります。

サンプルがガラス製ではないモックだったのであれば、この段階でガラス瓶として初めて手にすることになるでしょう。イメージと実物に乖離がないかを確かめつつ、他にはないオーダーメイドであるということを実感するのではないでしょうか。 

まとめ

既存のガラス瓶も多種多様ありますが、オーダーメイドで制作することによってオリジナルの特別なガラス瓶を手に入れることが可能です。また、企業であれば容器が独特なデザインであることによって製品の特徴にもなるのではないでしょうか。

晃和硝子株式会社では法人と事業主向けにガラス瓶の製造を行っております。オーダーメイドでの制作も可能ですので、お気軽にご相談ください。