私たちは普段あまり意識することはないかと思いますが、いろいろなシーンでガラス瓶を使用していることでしょう。そんなガラス瓶ですが、実は意外にも多くの種類があることをご存じでしょうか?
どのような種類があるのかを知ることで用途にあった正しい使い方ができます。そこで今回は、ガラス瓶の種類について用途別にご紹介します。
食料瓶
多くの方が使用されている種類と言えるのが「食料瓶」ではないでしょうか。代表的なもので言えばジャムやはちみつ、ドレッシングやオイルなど、調味料などを保管するための用途で使用されます。
そもそもなぜ調味料などの容器として昔から瓶が活用されているのかご存じでしょうか?容器という意味であれば、プラスチックなどさまざまな素材が存在しているものの、いまだ瓶は根強いシェアを誇っています。
その理由はまず「味や匂いがうつらない」という点が挙げられます。ガラス瓶を容器とした場合、同じ容器で異なる調味料などへと移し替える際に、しっかりと洗浄するだけで匂いや味などをリセットできるのです。
また、中身だけでなく容器としても長期間使えるというのも大きなメリットではないでしょうか。プラスチックの容器ですと、経年で黄ばんでしまったり密封性が低下してしまったりするなど酸化による劣化が起きるのです。ガラス瓶ではそうした問題がないため安心です。
食料瓶の場合、中身次第で口の広さが決まります。たとえば、スプーンですくう必要があるジャムなどの場合ですと、ある程度広口でなければいけません。塩やこしょうなど容器を持って振りかけるような使い方をする場合であれば、瓶そのものも小柄で口部分は補充できるほどのサイズで十分です。
インテリア瓶
インテリアの用途として使用するガラス瓶の代表的なものですが、花瓶が挙げられます。ご自身で購入したり、贈り物としてもらったりした花をインテリアとして少しでも長く飾っておくために活用できるのです。花の形状や茎の長さなどによって花瓶として求められるサイズ感は異なりますので、ガラス瓶としてはいくつものバリエーションが用意されています。
また、花瓶以外にも、近年ですと人気が高まっているハーバリウムの容器として活用されるケースも増加傾向にあります。あまりなじみがない方もいらっしゃるかもしれませんが、ハーバリウムというのは、ガラスの小瓶の中に花びらを保存用の専用オイルで浸したインテリアフラワーの一種のことです。
オイル漬けにすることによって花びらがいつまでも美しい状態で保たれるということと、お手入れの手間がないということからインテリアとしてとても人気があります。異なる色合いの花びらを混ぜることによって華やかさを楽しめるというのも人気の理由ではないでしょうか。
ハーバリウムに使用するガラス瓶としては、ボディ部分が大きいものや円柱形などが人気です。口のサイズとしては入れたい花よりも大きなサイズであれば十分ですので、どのようなハーバリウムにするのかによって選びます。ガラス瓶の形状によってハーバリウムの印象はガラリと変わりますので、瓶選びの段階から楽しめるのではないでしょうか。
酒瓶
酒瓶は、お酒を入れる容器としてほとんどのケースでガラス瓶が使われていると言えっても過言ではありません。小さいもので言ええばいわゆるワンカップ酒として使用されている握りこぶし大のものから一升瓶まで、そのサイズは豊富なラインナップとなっています。日本酒だけでなく焼酎やワイン、果実酒などお酒にも非常に多くの種類がありますが、そのどれもが基本的にガラス瓶を容器としています。
また、お酒の容器という意味では、梅酒の仕込み容器としての活用法もあるでしょう。梅酒は下ごしらえを済ませた梅の実と氷砂糖、焼酎などを容器に入れ、そのまま日の当たらない場所で最低でも3ヶ月以上寝かせることによって完成します。一度できてしまえばその先は何年でも保存できることから、大きなガラス瓶で仕込み、何年もかけてゆっくり味わうという方が多いのではないでしょうか。
このように何年も保存し続けることを考えると、やはり容器としてガラス瓶が適していることがわかります。これがプラスチック容器の場合ですと、何年か経つにつれて黄ばみや劣化が発生し、梅酒そのものよりも容器が保存期間の限界を迎えてしまうのです。
また、梅酒の場合、熟成の度合いが色で判断できるというのも魅力の一つですが、容器が黄ばんでしまってはその魅力も影を潜めてしまうでしょう。
香料瓶
エッセンシャルオイルや薬品などを保管する容器としてもガラス瓶は用いられています。他のガラス瓶との違いとしては、透明ではなく茶色や青色であるということが挙げられるでしょう。
これは遮光性を高めるための工夫となっており、薬品やオイルなどは光の影響によって品質劣化が進んでしまうため、それを防ぐ効果があるのです。ガラス瓶の色によって光に対する遮光率が異なっており、中でも茶色はとくに品質劣化を加速する紫外線の影響をほぼカットできるのです。
サイズとしては基本的には手のひらサイズがメインとなっています。通常のキャップタイプの他にも、スプレーノズルタイプもありますので、フレグランスのように気軽にプッシュして使用するという用途も可能です。
まとめ
ガラス瓶は用途によってサイズだけでなく形状もそれぞれ特徴的です。また、既成のものだけでなくオーダーメイドでオリジナルのガラス瓶を作ることも可能です。
晃和硝子株式会社では、法人や事業主向けにガラス瓶の製造をしております。既製品やオーダーメイドも用意しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。